あなたが輝く仕事のリアル 06
整備士
ここが仕事のリアル
整備により安全な運行を
支えている実感
私は営業所の工場で主に車検や法定点検・自主点検などを担当しています。通常の整備点検は2人1組ですが車検は4人1組のチームで行い、入念にチェックしています。
今は金曜から土曜にかけて一人で泊まり勤務に就いています。これは夜間に路上でトラブルがあった時に対処するための待機要員です。オイル漏れやブレーキのエア抜けなど、様々なトラブルに対応するだけの技術と知識を身に付けていなければなりません。私は整備の知識が何もない状態で入社して、先輩について学びながら10カ月後に初めての夜勤を経験しました。最初の頃はプレッシャーを感じましたが、何も起こらずに待っている時でも、運行状況は共有しているので自分が車両の安全を支えていることを強く感じられます。現場で作業している時だけではなく、こうした待機状態も実は整備士がリアルに自分の役割と向き合う時間なのかもしれません。
ルーティーンの整備以外でも故障探求といって、エンジン音を聞いて違和感や振動の異常がないか確認しています。問題が起きる前に故障を発見して修理し、運行への影響を防げた時は、役割をしっかりと果たせた嬉しさがありますね。

東急バスを志望したリアル
支えてくれる職場の
仲間たちがいる心強さ
父がバス会社の運転士として働いていたので、物心ついた時には車庫に遊びに行ったり、工場の中を見学させてもらったりしていました。その頃から、大人になったら自分も父のようにバス会社で働こうと思っていた記憶はあります。父は運転士から運行管理者になり、路線バスの運行をサポートする仕事の面白さについてよく聞きました。それも興味はあったのですが、私は子どもの時に見た、バスの下に潜り込んで颯爽と整備している工場員のかっこいい姿が印象強かったことから、技術を身に付けて整備士を目指すことにしました。
東急バスを志望した理由は、会社見学で見た工場の雰囲気が明るく、現場で働く整備士の人たちが楽しそうに見えたのが一番です。良い会社というのは、明るくて元気がある様子が見てすぐわかるものです。こういう人たちと一緒に働けるなら、工場内の皆さんと良い関係を作りながら楽しく充実して働けるのだろうなと直感しました。入社した後に、仕事やプライベートのことで少し悩んだ時期もあったのですが、上司、先輩、同期が、それぞれタイミングよく声をかけてくれて、勤務が終わった後に食事に誘われたり、悩みの相談に乗ってもらったりして支えてくれました。温かく思いやりのある仲間に囲まれて感謝しかないです。工場内の夏の暑さや冬の厳しい寒さは大変ですが、空調や水冷服の導入など環境整備も進み、仕事に集中できています。

輝くリアルな将来
困難な修理の経験が成長の糧になる
入社時は整備の知識ゼロで、工具の名前もわからずノートに絵を描いて覚えることから始めました。2級整備士、大型一種免許、危険物取扱者乙種など、必要とされる資格をすべて取得し、ようやく自信がついてきました。
入社して現場で働くまで、バスはめったに故障しないものだと思っていました。街中で故障して停車しているバスを見たことがなかったからです。でも、実際は他の自動車と同じように電気系統やオイル漏れなど様々な故障が見つかることに驚きました。運行中の車両トラブルが目につかないのはそれだけ整備が厳重である証拠なのです。
バスの部品は大きく重いため、作業には時間を要します。エンジンの冷却水漏れを修理するためにバラバラに分解してガスケットを交換した時は3日がかりでした。でも、そうやって難しい修理を経験する度に、成長の手応えを感じます。整備の仕事は奥が深く、絶えず研さんが必要です。同じ作業でも右手を使う、左手を使う、両手でやってみるなど、速く正確にできる方法を探っています。車種が新しくなっても、電気や水素、そのほかの燃料で走るバスがこの先増えていっても怯むことなく整備技術を磨いていく心構えはあります。お客さまに安心して乗っていただける車両を提供するために努力を怠らず、前進していきます。

one team私の仕事を支える
仲間たち

私(整備士)

杉野さん(上司)
新人の頃からずっと面倒を見ていただいている心やさしい上司。つまずいた時に何度も支えていただきました。

長谷川さん(課長)
本社の課長で、資格を取得する時に「こういう講習があるから参加してみたら?」ときめ細かい助言を受けました。
旧友たちと野球、
会社の仲間とゴルフ、
一人で睡眠
野球をやっていたので休みの日は、地元の小学校の時の野球チームのメンバーに加わってプレーしています。練習も試合も結構本気です。先日は地区の1部リーグの大会で準優勝を果たしました。基本身体を動かすのが好きでゴルフもやります。父親や会社の仲間、友人らとコースに行ってラウンドすることもあります。その一方で、最近は体調が良いせいか、自分でも驚くほどすごくよく眠れます。何も予定のない日は12時間くらい爆睡しているのである意味、睡眠も趣味の一つなのかもしれませんね。