整備士

あなたが輝く仕事のリアル 05

「突発的」なトラブルも「積極的」に引き受ける。その姿勢が成長につながる

ここが仕事のリアル

スピードよりも
質を高めることが大切

整備士として主に車検、法定点検、自主点検を担当しています。通常の修理では交換する部品もほぼ決まっていますが、突発的に起こった故障の場合は、どこが壊れているのか調べるところから始めなければなりません。考えながら作業するのは時間も手間もかかりますが、苦労して原因をようやく見つけた時のやり遂げた達成感は大きなものがあります。
整備するバスの車両も種類や形式が異なるので、わからないことは納得できるまで上司に聞いたり、自分で徹底的に調べます。途中であきらめたり、妥協しないのが自分の信条です。インターネットを検索すると旧式の車種や部品について掲載されているので常に情報を収集して技術や知識を蓄積しておくことも欠かせません。現場で一つ難題をクリアする度に、新たな技術や知識を身に付けて成長できるため、突然のトラブルによって発生した仕事は、積極的に手を挙げて引き受けるようにしています。車両や部品の構造をしっかり理解した上で作業にあたるのが整備の基本です。スピードは速い方がいいですが、何よりも大切なのは作業の質。そこに整備の本質があり、確実な安全・安心を提供する整備士の技量だと思っています。

東急バスを志望したリアル

資格や知識を持たないまま
整備士を志望

学生時代に愛用していたバイクがよく故障して、悪戦苦闘しながらも修理できた時の楽しさがきっかけになり、整備の仕事に興味を持つようになりました。私は性格的に一日中デスクワークするような仕事は不向きなので、体を動かして働き、現場で結果を出す仕事が性に合っているのかなと考えていたことも整備士を志望した動機の一つです。
大学の工学部で設計を学んでいましたが、自動車の構造やメカニズムに詳しいわけではありません。専門学校や高専出身者のように現場で働くための技術資格も持っていなかったので就職活動ではかなり苦労しました。整備士になりたいという気持ちが固まっていく一方で、資格必須の会社が多く条件に合う会社がなかなか見つかりませんでした。そんな折、乗用車以外の整備にも範囲を広げて探したところ、東急バスに出会ったのです。資格がなくてもエントリーできる上に、東急グループとしての安定した経営と働きやすい環境に大きな魅力を感じました。入社後に会社のサポートを受けながら自動車整備士の資格を取得できるため、技術や知識を持たないまま入社できます。指導体制も整っており、やる気次第で一人前の整備士に成長できるのが当社の採用と育成の方針なので、私のような状況の学生さんにはチャンスではないでしょうか。私は入社できて本当に良かったと思っています。

輝くリアルな将来

経験を積んでスペシャリストから管理職へ

整備士は遅くまで働くイメージがありましたが、実際は定時で退勤できる日がほとんどで、心身の疲労が溜まるようなことはないですね。夜勤を担当するようになって間もない頃、路上で発生した故障に対応したことがありました。お客さまを乗せて運行中だったバスがエンジントラブルを起こし、立ち往生してしまった時のことです。急いで現場へ駆け付け原因を調べたところ、その場ですぐには修理できないことが判り、牽引して工場に運ぶことにしました。故障の原因究明だけでなく、周辺道路の交通状況の確認や降りていただいたお客さまの安全な移動など、様々なことを同時並行で判断し、遂行する必要がありましたが、営業所のチームワークでなんとか乗り切れました。どんな乗り物でもそうですが、完璧に整備していても不測の事態が起きる可能性がゼロにはなりません。だからこそ、私たち整備士には確かな知識と技術が必要なのです。万一の際にも冷静に最善の対応ができるよう常に備えることの大切さを知りました。入社して8年余りになりますが、もっと経験を積んでバス整備のスペシャリストとして周囲から評価され、頼られる存在になることが目標です。その上で将来的には管理職として工場の整備品質や効率化に貢献できる力を養っていきたいです。

time
table

8:50
出勤、点呼
9:10
整備業務
12:15
休憩
13:00
整備業務
17:30
退勤

one team私の仕事を支える
仲間たち

私(整備士)

鹿遊さん(工場長)

常に工場全体に目配りし困っている人の様子を察して適切にフォローされています。さすがの一言です。

浅野さん(技術長)

入社した時からからずっとお世話になっている上司。その背中を追いかけるのが目標です。

off time 大好きな愛車を
自分の手で整備する楽しさ

趣味は高校時代から乗っているバイクです。友人の影響で乗り始めて、大学に入って原付からロードバイクにステップアップ。一人で気ままに走るのが好きですが、友人たちと海沿いや山道のツーリングを楽しむこともあります。昨年買った愛車の乗り心地もよく、日常の足としても大活躍してくれます。元々バイクの修理がきっかけで整備の仕事に興味を持ったわけですが、愛車を自分の手でしっかりと整備できるようになったのは、この仕事で乗り物の基本的なメカニック構造や特徴を学んだからです。その意味で実務が趣味につながったような感覚です。