東急バス 30周年記念誌 更新版
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48省力化の進展と技術伝承  工場部門は定期的に要員の見直しを行ってきた。直近の省力化は、2019年10月「工場員の車両整備業務及び要員の見直しについて」を提案し、要員基準を7.56両/人から8.27両/人へと改定した。省力人員12名で、内容は自主点検の実施サイクル変更、3か月点検項目の一部点検内容の見直しである。また、2020年2月、目黒工場および東山田工場の主任以下全員にテクニカルセンター業務の兼務辞令が発令された。ベトナムプロジェクトへの参画(2012年~)  東京急行電鉄(現.東急(株))のベトナム・ビンズン省での日本式バス運行の技術支援で、車両課員と工場員が派遣された。最初の車両は韓国ヒュンダイ製を輸入しその後の車両はベトナムサムコ社で製造した。 現地の工場スタッフには、工場員1名が赴任し、日本式の整備管理について現地工場員に技術指導し、車両整備については現地化が図られた。2019年10月から、工場関係は、本社員1名の兼務で対応している。QCサークル活動  工場員によるQCは「自職場である工場について、各種問題点を自分たちの手で改善して行こう」というものである。2014年度までは職名別のチーム構成で実施していたが、2015年度から営業所ごとのチーム構成による活動を実施している。社長、役員を前に発表テクニカルセンター員から若手工場員への技術伝承ヒュンダイ製輸入車1400番台営業所の業務風景ゲージによる審査東急バスのキャットウォークを採用技術マイスター制度の創設(2018年4月)  バス車両整備の現場においては、部品交換のみならず整備全般における幅広い技術が必要不可欠なことから、技術マイスター制度を創設した。各種目ごとに一定技術を習得した者をマイスターとして認定することで技術の向上を図り、技術伝承を永続させることが目的である。(株)じょうてつとの人事交流(2016年11月~2017年11月) (株)じょうてつの車両整備課課長代理と東急バスの技術長との間でお互いに出向し合う、1年間の人事交流を実施。じょうてつでの自社車検再開と工場の建て替えに寄与した。発明考案功労賞受賞(於:日本バス協会中央技術委員会)  工場の業務改善提案の中から優秀な提案を、日本バス協会に推薦している。全国規模で業務効率化やコスト削減に関わるさまざまな提案の中から、当社は毎年のように受賞している常連会社となった。2011(平成23)年 銀 賞 デジタル方向幕テスター2012(平成24)年 金 賞 災害時の非常電源2014(平成26)年 銅 賞 DPF等フィルター洗浄機2015(平成27)年 努力賞 インジェクター用スライディン             グハンマー2017(平成29)年 努力賞 4HK1エンジン用アイドルベルト             ..脱着治具2018(平成30)年 銅 賞 尿素識別センサー脱着治具じょうてつ川沿整備工場2018年表彰式にて銅賞受賞マイスター認定証事業の変遷 ー2011年~2021年 事業・テーマごとの振り返りー整備部門の変遷工場部門での取り組み

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