東急バス 30周年記念誌 更新版
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38「VISIT SHIBUYA号」の運行開始(瀬田営業所)        2010年代に入り、首都圏における観光需要が増加傾向にある中、東急グループでは、渋谷の街の魅力向上およびインバウンド需要のさらなる取り込みについて、グループをあげて取り組みを進め、2013年7月、東京急行電鉄(現.東急(株))に、VISIT渋谷委員会が設置された。 本委員会では、渋谷を中心とした観光(インバウンド)バス強化を重要なテーマのひとつとしたことから、当社においてもインバウンド対応を図るべく、渋谷を中心とした観光バス事業を東急トランセにて拡大する方向となった。 東急グループでは、2013年11月30日から、「ザ・キャピトルホテル.東急」など東急ホテルズが運営する赤坂・渋谷エリアのホテルにご宿泊のお客さまや東急グループ各社のカード会員のお客さまを対象に、海外からのお客さまを渋谷へ誘客すること、サービス充実を目的に、赤坂~渋谷を循環する2階建て観光バス「VISIT.SHIBUYA号」の運行を開始。当社が受託し瀬田営業所にて運行を始めた。「VISIT.SHIBUYA号」は、東急グループのコーポレートカラーである「赤」を主体としたオリジナルのデザインを施し、眺望の良い2階建てバスを使用して2014年8月31日まで運行した。渋谷~赤坂間を循環する2階建て観光バス「VISIT.SHIBUYA号」2013年11月 「VISIT.SHIBUYA号」の運行を開始(瀬田営業所)。2014年6月 東急トランセ観光バス事業の拡大に対応するため、高速バス 事業への参入にあわせて下馬営業所へ移管。2015年7月 プレミアム車両の運行を開始(プレミアム車両2両を含む大 型車両10両)。和風グラフィックデザインを採用したプレミアム車両。24人乗りスーパーハイデッカー高津営業所車庫内で行われたバス写真撮影会ツアーの様子プレミアム車両の導入 2015年7月、東急トランセでは、快適で高級感あふれるハイグレード観光バス「東急トランセプレミアム」の運行を開始した。車両のデザインは、東急グループ関連の施設など幅広いジャンルのインテリアデザインを手掛けているデザイナーのトータルコーディネートにより、日本らしさをイメージした上品な外装、ホテルのようなシックで高級感のある落ち着いた室内を実現した。独立型3列、24席のシートでゆったりとした空間を確保し、ベージュを基調としたスマートデザインの総革張りシートがワンランク上の優しい乗り心地を提供している。 企業の招待旅行や、海外富裕層のお客さまにも大変好評いただいている。事業の変遷 ー2011年~2021年 事業・テーマごとの振り返りー観光貸切バス事業の変遷観光バス事業の拡大募集型企画旅行(東急バス紀行)の実施         東急線沿線にお住まいのお客さまに高品質な旅行を提供すべく、2015年から、募集型企画旅行「東急バス紀行」の販売を開始。定番ツアーやハイグレードバスを使用したワンランク上のツアーの他、東京急行電鉄(現.東急電鉄)をはじめとする鉄道会社や同業他社などとの連携企画や、当社営業所見学ツアーなど、他社ツアーにはない当社ならではのツアーを企画・実施し、参加者からは大変好評をいただいた。

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