東急バス 30周年記念誌 更新版
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37初代:2013~2015年式外装デザインのリニューアル高速バス事業再チャレンジに際して、ブランド名「TOKYU.HIGHWAY.BUS」を新たに取得、東急トランセの観光バスの青・赤・橙の色調を応用したデザインとなった。観光支援施設と一体になった渋谷フクラス渋谷の高速バス発着停留所は、渋谷マークシティに一極集中しており、当社のみならず高速バスの路線拡充や訪日外国人増加などの流れにより待合スペースがひっ迫していたことから、2017年4月、エリアを3倍に拡大し、多機能自動券売機、外貨両替機、出発案内デジタルサイネージ、充電スタンド、手荷物預かりスペース、フィッティングルームなどを備えた施設にリニューアルした。 また、訪日外国人向けに当時実証実験中であった「おもてなしガイド」を活用した多言語到着・出発案内を実施。現在は一部システムを切り替え、正規サービスとして継続中である。渋谷フクラス2019年12月に旧渋谷東急プラザ跡地に開業した「渋谷フクラス」の1階に、空港・高速バス専用乗り場を新設、観光支援施設「Shibuya-san」を併設し、再び訪日外国人や旅行者の束の間をおもてなしできる環境が整備されている。高速バス事業では利用対象者へのプロモーション施策をその属性や季節に応じ、既存媒体のみならず、インターネット広告やTwitterなどSNSを活用して実施する他、地元観光協会などとタイアップしたキャラバンを東急線沿線で実施し、同時に「TOKYU.HIGHWAY.BUS」のブランド力の向上にも努めている。待合スペースが拡大した渋谷マークシティ渋谷で実施した草津温泉旅館組合とのキャラバン行動2代:2016年式外装デザインの変更、ブランドロゴの制定初代の色調を維持しながら直線基調に変更し、現在も使用するブランドロゴを制定した。二子玉川ライズ・楽天クリムゾンハウス2021年9月二子玉川再開発完了による一般路線バス網の拡大を踏まえ、空港・高速路線は、至近の楽天クリムゾンハウスに集約することとなったため、既存待合所をリニューアルし、充電スペースや出発案内の他、発着路線を紹介できるサイネージや到着状況が確認できるモニターを新たに設置した。あわせて、往復乗車券と着地観光体験などを組み合わせた企画乗車券や宿泊施設とセットにしたダイナミックパッケージなどを順次造成し、高速バス路線網を活用した主要観光地への観光振興に寄与している。入時には、東急トランセの貸切バス車両に準じた色調が採用され、以下のとおり都度更新しながら現在に至っている。快適な待合環境となった二子玉川訪日外国人向け多言語版時刻表「TOKYU.HIGHWAY.BUS」の快適性と観光地の魅力を発信するプロモーション動画配信待合施設の新設・リニューアル            渋谷マークシティ属性・シーズナリティに合わせたプロモーション施策    高速乗合バス車両の塗色について                           弊社の羽田空港・成田空港アクセスバスの塗色は、当時の都市間高速バス「ミルキーウェイ」のデザインをベースとしてピンク色を基調とした塗色をまとっていたが、高速乗合バス再参旅客サービスのさらなる拡充中山駅・センター南駅〜成田空港線を廃止、新百合ヶ丘駅・たまプラーザ駅〜成田空港線に一部センター南駅経由を設定大崎駅西口〜羽田空港線に京浜急行バス運行の大井町駅〜羽田空港線を統合の上、大崎駅西口・大井町駅〜羽田空港線として再編港北ニュータウン〜羽田空港線と京浜急行バス運行の新横浜〜羽田空港線を統合、港北ニュータウン・新横浜〜羽田空港線として再編・TokyuBus Free Wi-Fiサービス・小型テーブル、USBポートまたは100Vコンセントの順次設置・座席カスタマイズ(フットレスト・レッグレスト・クッション加工)・WEBやアプリ上での座席指定予約および残席表示・決済手段の多様化(クレジットカード決済、キャリア決済)・座席表タブレット導入による券売締切時刻の繰り下げ(最短10分前)・OTA(オンライン旅行社)などによる乗車券代売・多言語サイトの構築(英語・中国語・韓国語・タイ語)・英語版時刻表冊子の作成3代:2017年式~現在外装デザインの変更、室内空間の色調を一新初代と2代の良い所を取り入れた外装に変更。室内空間の色使いも一新し、当社高速乗合バスのプロトタイプとなった。実施日2019年11月2020年9月項 目車両仕様の改善予約・決済システムの多様化訪日外国人向けPR実施内容内 容

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