東急バス 20周年記念誌
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2001~2011年の動き付帯事業の推移 東急バス設立後,経営の多角化を図り安定的な収入源を確保するため,付帯事業の強化を検討,まずは外食事業に進出することとした。●さっぽろラーメン 満龍 外食事業の端緒として,北海道さっぽろラーメン横丁の有名店﹁満龍﹂の出店交渉を行い,満龍㈱・東急バス両社初のフランチャイズ(FC)契約を1992(平成4)年10月に締結した。同年秋から,札幌市の同社店舗に5名を派遣,調理技術などを学び,翌1993(平成5)年7月2日,1号﹁綱島店﹂を開業した。 開店当初から,北海道の本場味噌ラーメンが首都圏で味わえると好評を博すとともに,﹁バス会社による外食事業展開﹂が話題を呼び,TBSテレビなどマスコミにも取り上げられた。翌1994(平成6)年以降,荻窪・恵比寿(ガーデンプレイス内)・渋谷センター街・溝の口・横浜(港北東急SC内)・代々木の7店舗を出店し,札幌直伝の味に加え,店舗に合わせたオリジナルメニューの開発も進めた。なお後述の事業譲渡までに,荻窪・渋谷センター街・溝の口・代々木の各店は,種々の事由により閉店した。●ベーカリーカフェ&ダイニングバー プロント 第2の業態が,サントリーとUCCが共同開発した,﹁昼はベーカリーカフェ・夜はダイニングバー﹂の二毛作店舗として現在も全国でおなじみの﹁プロント﹂である。FC本部﹁㈱ブレス現㈱プロントコーポレーション﹂とFC契約,1993年12月23日,1号﹁渋谷センター街店﹂を開店し,好立地も手伝い連日盛況となった。続く1995(平成7)年3月には,JR神田駅近くに都内でも有数の広さの﹁神田店﹂(最大200席)を開業した。なお渋谷センター街店は入居ビルの再開発計画の進捗に伴い,1997(平成9)年6月に閉店,現在の﹁Q‐FRONT﹂の敷地の一部となっている。●手造り中華豆腐料理 南雲 更なる事業展開を図るため進出した第3の業態が﹁手造り中華豆腐料理の店 南雲﹂である。かつて渋谷や大橋で人気を博した同店の本店とFC契約,1994年6月15日に,渋谷東急プラザ近くに﹁渋谷店﹂を開業した。1996(平成8)年5月には渋谷区神宮前に﹁表参道店﹂を出店した(1998平成10年12月に表参道店,2001平成13年9月に渋谷店を閉店した)。●ステーキ&カレーの店 ふらんす亭 駒沢大学駅西口のおよそ僅か17坪(約56㎡)の空地。この土地を活用して何かできないか?という観点から数業態を比較検討し,結果として2001年11月6日に開店させたのが第4の業態﹁ふらんす亭﹂である。創業者直伝のカレーやステーキ,超大盛りを表す﹁チョモランマ盛りライス﹂などボリュームを誇るメニューが多く,付近の駒澤大学生など,主に若い世代からの支持を集めた。 なお,これら各業態の運営会社として1993年5月18日に設立されたのが﹁㈱東京満龍﹂である。当初は東急バスと満龍㈱との合弁会社で満龍各店の運営委託を行っていたが,当社外食事業の多業態化にあたり,1994年12月1日,社名を﹁東急フードサービス㈱﹂に変更し,出資構成も東急バス100%となった。 外食事業に続いて,収益基盤の更なる整備を目指し進出したのが,各種物販事業,当社で言うところの﹁流通事業﹂である。コンビニエンスストアの﹁am/pm﹂,CD・ツDVDのレンタルおよび販売,書籍,ゲームの販売を行う複合店舗﹁TSUTAYA﹂の2業種を,いずれもFC方式により展開した。タヤ64外食事業の端緒となった﹁さっぽろラーメン 満龍﹂.開業当時の5号店・溝の口店﹁プロント﹂の当社2号店・神田店.最大200席を誇る大型店舗であった﹁手造り中華豆腐料理 南雲﹂.渋谷東急プラザ近くの渋谷店は1994年から約7年間営業した1. 外食事業~4つのおいしさ届けます2. 流通事業~時流に乗り,地域に根差した多店舗展開

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