東急バス 20周年記念誌
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停留所に掲出された、深夜バス・深夜急行バスの運休を知らせる張り紙(横浜市内)(1)東急グループ,東日本大震災義援金への協力 東急グループとして各社の従業員・お客さま対象の義援金の募集が行われ,当社でも3月24日から4月7日まで,本社・現業合わせて376,043円の募金が集まった。 なお,これとは別に東急グループ全体として1億円の寄付を行い,募金と合わせて日本赤十字社を通じ,被災者支援に充てられた。(2)﹁災害支援ナース﹂派遣活動への貸切バス運行協力 公益社団法人日本看護協会の要請により,﹁災害支援ナース(看護師)﹂派遣のための貸切バス運行を実施した。これは同協会が被災地へ看護師を派遣する活動の交通手段として,日の丸自動車興業㈱と共同運行したもので,3月24日から,東京都渋谷区から福島県郡山市経由で,宮城県仙台市との間を瀬田営業所所属の観光バス1台が,合計11往復した。 原子力発電所の停止により夏の電力不足に備えサマータイムを導入する企業が増加してきたことから,社会的ニーズに積極的に応え鉄道との結節機能強化・充実を図るために,主要16路線において始発時刻の繰り上げと早朝時間帯のピーク前倒しによる輸送力増強を実施し,お客さまの利便性を向上した。●3月16日(水) 燃料節約のため,当日開業予定であった武蔵小杉~羽田空港線を含む空港線全線で運休(たまプラーザ~羽田空港線のみ3月19日から運行再開,その他は29日から再開)。●3月17日(木) 軽油の供給状況が好転せず,全面的な運行停止に陥ることを最大限避けるため,一部路線の運休を含めた一般路線バスの大幅な減便体制での運行を実施する。通常ダイヤと比較すると62.8%の運転率。●3月22日(火) 軽油の供給状況が徐々に正常化してきたことから,運休・減便体制を見直し,通常ダイヤの77.2%まで回復させる。●3月28日(月) 軽油の安定供給にめどがついたため,翌日より深夜バス・深夜急行バスを含めた全路線で通常ダイヤによる運行を再開することを決定する(ただし,TDR線のみTDL休園のため運行休止を継続)。特別警戒体制を解除,事故災害対策本部も解散となる。●3月29日(火) 朝より通常ダイヤでの運行を再開する。63ガソリンの供給不足により,ガソリンスタンドに出来た給油待ち渋滞の影響を受け,バスの運行遅延が相次いだ左下:日本看護協会の要請により,2011年3月24日から瀬田営業所の貸切車が﹁災害支援ナース﹂派遣バスとして,郡山市・仙台市へ向けて運行された.仙台市内で下:2011年9月1日は東日本大震災発生から初の﹁防災の日﹂であり,東京では都心への車両乗り入れ規制を含む大規模訓練が実施され,当社バスも規制を受けた.上馬交差点で2. 復興支援3. 夏季の節電に向けて

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