東急バス 20周年記念誌
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と教育センターの協力により実施され,108組の中から抽選された11組22名の親子が参加した。 最初に高津営業所のゼネラルマネージャーから子供用の制帽と手袋が貸与され,点呼の受け方や車両点検などを学ぶ。1人ずつ子供用の制服を着て運転席でのマイク放送やドア操作などを体験するとともに,工場でのリフトアップ見学や安全教室を行った。最後に所長からキッズ免許証を手渡され,喜ぶ子供たちの顔を見ることができ,バスを身近に感じてもらえるイベントであった。 神奈川県立麻生養護学校(鈴木文治校長)からの依頼により,2008(平成20)年5月16日から隔週金曜日の午前中,虹が丘営業所にて同校の作業学習を受け入れ,高等部生徒4~6名によるバス車内の清掃を実施している。初日は生徒4名と教諭2名が清掃用具を携え当社に出勤申告(挨拶)の後,本社係員の立会いのもと作業を実施した。付き添いの教諭が何度も根気よく手順の指導をしながら,午前中に1台の清掃を終えた。﹁生徒たちは自分たちが清掃したバスがお客さまを乗せて走る嬉しさでいっぱいだった﹂という感想を担任教諭からいただいた。 その後,同校元石川分教室開設に伴い,受け入れを拡大し毎週火・金曜日の午前中に車内清掃を実施している。また,生徒たちがバスを清掃していることを地域住民や沿線の元石川高校の生徒にも知ってもらい,障害のある生徒への理解を深めたいとの依頼が学校側からあった。そのため2010年12月17日から2011年3月末まで虹が丘,青葉台の2営業所の車両の車額広告枠に,清掃の様子の写真掲出協力を行い,校長先生や父兄の皆様からも感謝の言葉をいただいた。 沿線地域の中学校からの依頼により,文部科学省による中学校職場体験学習の受け入れ協力を実施している。 2002(平成14)年7月に東山田営業所・工場に日吉台西中学校から2名を受け入れ,その後も例年実施しており,2007年からは東山田中学校から2名,2008年には駒留中学校から3名を下馬営業所に,2011年には野川中学校から3名を高津営業所に受け入れるなど,年々増加している。 具体的には2日から3日間の受け入れ期間中に,まず営業所事務所,路線見学を行う。次いで工場での車両のドア開閉,タイヤ,ライト関係,ファンベルト,車内突起物,運転席機器操作等の点検,グリスアップ,燃料給油,整備帳票類の確認等を行う。生徒が働く人と直に接することで実際的な知識に触れるとともに,学ぶ目的と,バスが安全運行をするためのバックヤードの知識を深めてもらっている。492008年5月から継続して行われている,神奈川県立麻生養護学校の生徒によるバス車内の清掃作業.同校作業学習の一環で,2010年から2011年にかけては虹が丘・青葉台各営業所の車両広告枠に清掃の様子を掲出した(上)2009年4月,2009年度作業学習開始の際の打ち合わせにおける麻生養護学校の先生・生徒と当社社員沿線中学校からの職場体験の依頼も年々増えている.上はグリスアップ,下は燃料給油を体験する生徒達4. 麻生養護学校受け入れ5. 中学生の職場体験受け入れ

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