東急バス 20周年記念誌
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2001~2011年の動き地域社会への貢献 当社では,東急グループとしての各種財団や地域東急会を通じた活動に協力するとともに,以下のような取り組みを実施している。 国土交通省が重点施策として掲げている﹁心のバリアフリー﹂を推進するため,関東運輸局が中心となり,横浜地域のバス・タクシー事業者が小・中学生を対象とした総合学習の一環として,交通バリアフリー教室を実施している。 2005(平成17)年11月15日,横浜市立東山田小学校に当社からバス4両を持ち込み,現業・本社から多くの社員が参加し開催に協力した。当日は4年生180名の生徒を対象として,関東運輸局交通環境部長はじめ行政側も多数出席いただき,身体障害者のみならず,知的障害者・精神障害者・発達障害者を含むすべての障害者の立場に立ち,バスのご乗車がスムーズにできるよう,小学生や学校の教員,当社乗務員や事務所が一体となってバスを使用した体験型訓練を実施した。神奈川県バス協会,神奈川県タクシー協会等来賓も多数参加いただき,有意義に開催された。 その後も毎年この教室の開催に協力し,生徒に車椅子乗車の体験や視覚障害者疑似体験などで,バリアフリーの意識を深めてもらっている。 ノンステップバスの導入台数が年々増加してきて,車椅子利用者がバスを利用して出かける機会が増えてきた中で,車椅子の形や種類により固定の仕方も少し違ったりする。そのため2006(平成18)年頃から,スムーズな固定方法などをお客さまから直接学ぶ機会を設けながら,教育センターでの研修とは別に,各職場でも研修訓練を進めている。①車椅子障害者(重度)の方を営業所へ講師として招き,営業所で実車を使用して運行管理者や乗務員向けに,固定バンドの締め方やシートベルト着用方法を体験する講習会を実施した。②小集団活動(チーム会議)にて年1回,講習会を実施した。 2010(平成22)年12月12日(日)に高津営業所において﹁とうきゅうキッズ・プログラム/でっかいバスの運転士になろう﹂を開催した。東急電鉄が主導するグループの社会貢献活動の一環として毎年冬に行われているもので,小学生のお子様を対象に親子で一緒に職業体験や施設見学などのプログラムにチャレンジしていただく体験型イベントである。4回目となる今回,初めて東急バス・東急トランセが参加,高津営業所48横浜地域における小中学生を対象にした交通バリアフリー教室から.車椅子でのバス乗車と介助(上),アイマスク(下)などを体験小学生にバスの職場を体験してもらう﹁とうきゅうキッズ・プログラム/でっかいバスの運転士になろう﹂から.左から,運転席での操作,制帽の着用,リフトアップ見学1. 交通バリアフリー教室の開催2. 車椅子乗車時の訓練3. とうきゅうキッズ・プログラムへの参画

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