東急バス 20周年記念誌
47/98

器の導入を機に,適性診断を3年目ごとに実施することとした。 2006(平成18)年12月,下馬営業所における渋71系統の受託による施設拡大が行われ,下馬の教育施設を瀬田の教育センターに統合し,東急バス・東急トランセ統一での教育センターの運営が開始された。 2007(平成19)年3月,瀬田慎独寮が廃止され,建物の老朽化が著しいことから取り壊されることとなる。そのため,教育センターは高津営業所において受委託移行期間に東急トランセで使用していた増築部分を改修し,同年8月に移転を完了した。ちなみに引越しの当日,目下教習中であった教習生と車両は瀬田を出庫し,教習後に高津に入庫するという珍しい体験をした。 2008(平成20)年2月,安全運転訓練車を導入。乗務員の運転内容を映像・数値・グラフで分析できる設備を持ち,客観的な視点に立った,よりきめ細やかな乗務員教育が行えるようになった。また同年7月には,適性診断機器を﹁NASVAネット﹂3台に代替した。過去の診断結果との比較もでき,模擬運転診断,疲労蓄積診断など従来よりも充実した機能が搭載され,より的確なアドバイスを行うことができるようになった。 教育センターでは年間を通した教育スケジュールにより,下記のように職種別,階層別に,きめ細かく時宜に合わせた教育を実施している。①事務員向け研修 ( )内はコース数。以下同現業長研修(1),副所長研修(1),新任C5研修(1),統括助役研修(1),助役研修・SD研修(5),新任C4研修(1),助役補佐・SL研修(3),業務主任・SL研修(7),運行管理者実務研修(21),副主任フォローアップ研修(1),営業主任(副主任)研修(1),月曜講座(9),新入社員研修②工場員向け研修工場長研修(1),技術長研修(1),管理助役研修(1),工場助役研修(1),整備主任・TSE研修(2),整備副主任・SSE研修(2),整備係・PSE研修(4),QCサークル,新入社員研修③乗務員向け研修3年毎定期研修(101),定時社員研修(27),再雇用者研修(2),D5研修(6),D4研修(13),新任D4研修(2),チームリーダー研修(7),新任チームリーダー研修(2),TWI研修(4),シニア1年目研修(1),新入時乗務員教習,トランセ復帰教習,特定運転者研修,事故惹起者研修,苦情惹起者研修,特別研修,高速線および貸切乗務員の安全教習※3年毎定期研修およびTWI研修のコース数はバス・トランセ合算④AED講習 現在,新入乗務員教習のひとつとしてAED講習を実施している。高津消防署に出向き半日,担当官より座学および実習で救急救命の手順を教わる。ほとんどの者が救急救命・AEDを扱うのは初めてなので,最初は緊張し人形相手の実習に苦労するが,何度も繰り返し行うことで徐々に慣れ,講習終了間際には担当官に褒められるまでに上達した。 なお,AED(自動体外式除細動器)は2004年7月から一般の方でも使用可能となり,公共の場所での設置が進み,当社でも2007年3月までに本社および全営業所に設置した。47上は現在運用される高津教育センターの内部,左上は適正診断に使用される﹁NASVAネット﹂教育センターにおける研修から.上はダミー人形を用いた死角確認,下は運行管理者実務(点呼)研修2007年,全営業所にAEDを設置.本社および各営業所でもAED講習を実施した4. 教育センターで実施している研修

元のページ  ../index.html#47

このブックを見る