東急バス 20周年記念誌
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2001~2011年の動き教育センターの変遷 当社の教育態勢は東急電鉄時代から充実したものだったが,当社設立以降は社会的要請やIT技術の進展,さらに若手社員の増加なども踏まえつつ,年々近代化を進めてきた。 1991(平成3)年10月の東急バス営業開始後しばらくは,東急電鉄自動車部時代から引き続き,同社元住吉教習所の一部を使用して主に座学を行い,実車教習は高津営業所で行った。 1994(平成6)年10月,観光バスセンターが大橋営業所下馬観光支所に組織改正,車両台数・所員数ともに縮小したため,空きスペースを活用し﹁教育センター﹂を開所した。開所時は,元住吉教習所でのバス教習担当も併存していたが,翌1995(平成7)年3月に教育センターの改修工事が完了し,教育担当が現在の下馬営業所内に一本化された。 1996(平成8)年7月,新羽営業所旧事務所棟に教育センター新羽研修室を開所した。愛称を社内公募し“NICE”に決定。総合教育とOA化講習のため,第1期業務改善研修生の2か月半にわたる研修が始まった。同年9月から順次,後方支援業務用OA機器が営業所に導入され,第1期研修生により営業所事務員へのパソコン教習など,システム稼働に向けた環境を整えていった。“NICE”のNIは新羽の頭文字,Cはコンピュータの頭文字,Eは教育(EDUCATION)の頭文字で,良好を意味するナイスと掛け合わせ,全社員が良好な状況へと導いていけるようにしたい,という意味が込められていた。 1998(平成10)年4月,上記の新羽研修室を改修し,教育センターを下馬から移転統合。同年5月には下馬の教育センター跡地部分に,営業所機能と教育機能を併せ持つ東急トランセ下馬営業所を設置し,同社サービス・プロバイダー1期生の新入社員研修がスタートした。 代官山循環線の実務教習訓練は当初,営業用車両の納車がされていなかったため,一般のマイクロバスをレンタルして行った。同年7月に路線免許の認可がされ,同時期に営業用車両が納車されたことで,運行開始までの間,路線上のコースにおいて実車による路上教習を行った。なお東急トランセ設立に伴い,同社従業員の研修は下馬の教育施設を使用し,東急バス従業員は新羽の教育センターを使用することとした。 1999(平成11)年4月,同じ建物に併存した下馬観光支所が閉所。トランセ下馬営業所の単独となったため,営業所機能と教育機能を切り離した。東急バス路線の受委託開始を念頭に置いた大型車教習をスタートさせ,公道での実務研修だけではなく,営業所構内にスラロームコースを作り,内輪差やオーバーハングなどを理解する実践的指導を行った。 2002(平成14)年3月,東急バス従業員用の教育センターが新羽から,旧瀬田営業所の入居していた瀬田慎独寮(当時)の1階部分に移転した。なおトランセ従業員は引き続き下馬教育施設を使用していた。 2004(平成16)年12月,自動車事故対策機構(NASVA)と契約締結し適性診断機器を導入した。このシステムは,教育センターと自動車事故対策機構をネットワークでつないでおり,いつでも適性診断の受診が可能で,事務処理も簡略化された。この機461998年まで下馬観光支所(現下馬営業所)に併設されていた教育センター1998年4月,下馬で東急トランセのサービス・プロバイダー1期生の新入社員研修を開始した2002年3月,東急バスの教育センターは瀬田慎独寮の1階部分に移転したICE」1. 下馬「教育センター」と「新羽研修室 N2. 「教育センター」を新羽に移転,下馬に東急トランセの教習機能を3. 教育センターは瀬田を経て高津にナイス

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