東急バス 20周年記念誌
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2001~2011年の動きチーム制度,チームワーキング制度の導入 時代に合った組織づくり,また会社の理念達成などのため,東急バス・東急トランセの両社で行っているチーム制度,チームワーキング制度の推移を紹介する。 東急バスでは2001(平成13)年に人事制度の改訂を行ったことに伴い,併せてチーム制度を導入した。これまで業務指示,会社の経営方針および情報伝達は,主に所内の掲示等で行っていた。このチーム制度はそれらの伝達がより正確にスピーディ,かつスムーズに双方向の意見交換ができるよう,またチームごとの責任体制が明確になることなどを目的としたものである。長い歴史を持つ東急バスの営業所にとっては,画期的な制度導入となり,営業所運営も大きく変わり始める第一歩となった。 チーム会議は2001年3月16日からスタートした。副所長をチーム制度のまとめ役に位置付け,チーフクルーが総括担当として数チームを補佐する。1チームあたり7~12人程度で構成し,会議ではリーダークルーが司会進行役を務め,小人数での意思疎通を図りながら,チーム目標の設定,達成に向けて運営し,自己啓発にもつながっている。 東急トランセでは,チーム制度について会社設立時から導入を検討していたが,路線の受委託を開始し,従業員数も増えてきたことから,2001年にチームワーキング制度を導入した。 目的は,新しい会社であるということもあり,①﹁経営理念﹂﹁経営方針﹂を徹底し,積極果敢な経営戦略を推進できる企業風土を醸成すること,②チームミーティングやワークチーム活動を通じて,サービス・プロバイダーの経営参画意識を高め,組織の活性化を図ること,③相方向によるコミュニケーションを充実させ,情報の共有化を行うことなどで,これらを達成することで,より良い会社づくりを目指した。活動は,月1回チームミーティングを開催し,会社や営業所の目標および方針の伝達,重要事項の連絡,事故防止・接遇向上への取り組み,日常業務に関する意見交換等を行うというもので,導入当初は半年に1回,チーム活動の成果を発表する会を開催し,事故防止や接遇,営業活動など,日頃の仕事上での問題や課題を取り上げた積極的な発表があった。 チーム活動は,現在四半期ごとの開催となり,会社からの伝達事項や事故防止などを中心に実施している。会議内容は,以下のとおりである。◦所属長あいさつ,整備管理者あいさつ◦業務報告(会社全体・営業所,収入,事故,苦情等)◦事故防止研究会=事故事例,原因,対策,なぜなぜ分析,運転者に対する教育(告知10項目)◦チーム目標設定,達成状況の確認◦討議,意見交換,各自の近況報告44東急バス チーム制度によるチーム会議の様子.目標達成に向けて活発な意見が交される東急トランセのチームワーキング制度によるトランセキャラクターの考案作業から,作品例1. 東急バス チーム制度の導入2. 東急トランセ チームワーキング制度の導入3. 現在のチーム活動

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