東急バス 20周年記念誌
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渋谷羽田空港線では空港発の深夜バスを運行開始した。また訪日外国人旅客を対象とした旅客サービス向上策として,車内放送・方向幕・ターミナル施設の案内などの多言語(中国語2言語・韓国語)化並びに,大型トランク収納を目的に一部車両をハイデッカーに代替した。 当社では羽田空港に続き,成田空港アクセスバスの事業性を検討していたところ,小田急バス㈱より,既に当時京成電鉄㈱と共同運行の新百合ヶ丘駅~成田空港線をたまプラーザ駅へ乗り入れる旨の打診を受けた。当社もたまプラーザ駅の需要に新百合ヶ丘駅分が加算されるメリットもあり,2003(平成15)年4月16日に3社共同で運行開始した。 開業後,旅客数が順調に推移する一方で,たまプラーザ駅側発券窓口の東急観光での取扱い中止に伴い,﹁発車オーライネット﹂(予約システム)を導入し,併せて北口バスターミナルに発券小屋を設置し,自動券売機および有人による発券取扱いを開始した。以降,たまプラーザ駅周辺開発計画の進捗に伴い乗り場・発券小屋も転々とし,2009(平成21)年11月10日より,テラス地下2階バスターミナルに発売所および旅客待合施設を整備のうえ使用開始した。 また多摩田園都市周辺では,町田・相模大野,横浜,新横浜より成田空港アクセス網が整備済みだったが,港北ニュータウン地区は空白地帯で地元要望もあったことから検討を重ね,2008(平成20)年7月18日に中山駅北口・センター南駅~成田空港線を運行開始した。◦新百合ヶ丘成田空港線(新百合ヶ丘駅・たまプラーザ駅~成田空港間)◦港北ニュータウン成田空港線(中山駅北口・センター南駅~成田空港間) 東京ディズニーリゾートⓇの入園者数は2000年代前半,年々増加傾向にあった。その属性は20~40歳台で,比較的高所得者層が多いことが特徴である。当社エリアでは,一世帯当たりの年間収入が高い青葉区を主要ターゲットとし,ターミナル等の諸条件を勘案した結果,たまプラーザ駅を起点する東京ディズニーリゾートⓇへのアクセスバスを運行開始した。 前述の羽田・成田空港行きに引き続き,開業以来好調に推移,北口に建設した待合所に入りきれず,早朝時間帯にはスパイスボックス2階(当時)を臨時借用して対応していた時期もあった。特に県民の日や学校諸行事の振替休日には,早朝より親子連れなど多くのお客さまが列をなすため,担当営業所で情報を収集し,在籍車両をフル稼働して増便対応を行っている。◦ たまプラーザTDR線(たまプラーザ駅~東京2003年4月16日運行開始運賃:たまプラーザ駅2,800円,新百合ヶ丘駅3,000円所要:たまプラーザ駅125分,新百合ヶ丘駅145分2008年7月18日運行開始運賃:センター南駅2,800円,中山駅北口3,000円所要:センター南駅125分,中山駅北口145分ディズニーリゾートⓇ間)2004年12月1日運行開始運賃:1,300円(開業時はキャンペーン運賃1,100円で実施)所要:85分37空港アクセスバスではひときわ利用者の多いたまプラーザ駅のバスターミナルに新設された発券窓口港北ニュータウン発の空港アクセスバスは2007年の羽田空港線に引き続いて2008年7月18日に成田空港線が開業した.出発式で2004年12月1日に運行開始した,たまプラーザTDR線.多くのTDRファンに支えられ,現在に至るまで好調な成績を維持している.開業当日,たまプラーザ駅で3. 成田空港アクセスバスの取り組み4. 東京ディズニーリゾートⓇアクセスバスの取り組み

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