東急バス 20周年記念誌
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2001~2011年の動きコミュニティバス,契約輸送の伸展 コミュニティバスとは,交通不便地域等で高齢者や体の不自由な方にも利用しやすく,地域の多様なニーズにきめ細やかに対応する地域密着型のバスシステムのことである。全国的に広まるきっかけとなったのは1995(平成7)年から運行を開始した武蔵野市のムーバスで,この成功を受けて各自治体が積極的に取り組むようになった。●渋谷区 ハチ公バス(夕やけこやけルート) 2003(平成15)年3月28日に運行開始。ルート名は,2004年の笹塚ルート開業時に,その後のルート拡大を見据えて識別のために付いたものである。車両は当社初の日野ポンチョを6両使用,運賃は大人・小児ともに100円である。なお系統キロは11.6㎞,所要時分65分と長大のため,途中交点である﹁恵比寿区民施設﹂停留所では区間をショートカットできるよう乗継ぎ利用が可能な仕組みになっている。 また2010年11月には,大和田小学校跡地に竣工した﹁文化総合センター大和田﹂を経由するように変更した。●大田区 たまちゃんバス 2009(平成21)年10月11日に運行開始。大田区で愛称・キャラクターを一般公募し(応募総数282件),愛称﹁たまちゃんバス﹂は4名からの応募があり採用された。キャラクターは,矢口西小学校4年生の作品が採用されたものである。 車両は日野ポンチョロングを1両使用,運賃は大人150円,小児80円,当社1日乗車券も使用できる。系統キロは6.2㎞,所要時分は30分である。●川崎市 2地区の実証実験への協力(川崎市交通局と共同運行)〈白幡台地区〉2006(平成18)年1月15日~2月13日 運行系統:宮前平駅~宮前区役所前~南平団地~白幡台団地(循環) 運行回数:11.0回 運賃:200円 車両数:小型1両 〈有馬・東有馬地区〉2009(平成21)年3月1日~3月28日 運行系統:宮前区役所前~宮前平駅~有馬第二団地~東有馬第一団地(循環) 運行回数:10.0回 運賃:200円 車両数:中型1両352003年3月28日に運行開始した渋谷区﹁ハチ公バス 夕やけこやけルート﹂.写真は2008年3月まで使用された初代専用車2009年10月11日運行開始の大田区﹁たまちゃんバス﹂.池上営業所における出発式で2009年3月に行われた川崎市有馬・東有馬地区のコミュニティバス実証実験運行.川崎市交通局との共同運行であった1. コミュニティバスへの参画

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