東急バス 20周年記念誌
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3 東急バスは1991(平成3)年10月1日,東急電鉄より自動車事業の譲渡を受け,バス専業会社として営業開始してから,お陰様で丸20年を迎えることができました。 東急バスと,1998(平成10)年に設立した関連会社・東急トランセがともに大切にしてきたことは﹁お客さまの視点で事業に取り組む﹂という思いです。 東日本大震災の発生当日,翌朝にわたりバスを運行したことに対し,お褒めを預かったこと,3月下旬までの燃料の流通マヒに起因する運休や減便に対し,お叱りやご意見をいただいたことを通じ,改めて﹁お客さまの視点﹂からのバス事業を考え直す契機となりました。 ﹁ヒューマンに行こう﹂を社是に,﹁日本一のバス会社﹂を目指しつつも,大正時代以来の地域の足としての役割を遂行しながら,様々な課題に取り組み,解決してきたこの20年。 バブル経済の名残が感じられた設立の頃に比べ,天災の影響や,国内外の事情による経済低迷など,外部環境の厳しさは増したように思います。 この﹃東急バス 創立20周年 東急バス 東急トランセ これまでの歩み﹄は,東急バス創立からの20年間のうち,とりわけ後半の10年間を中心に,先達の諸氏が築いてこられた歴史を振り返るとともに,次の時代への記録集として発行いたすものです。 ご利用いただいてきましたお客さまをはじめ,社の内外にて関わってこられたすべての方に感謝申し上げますとともに,今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますよう,お願い申し上げまして,発刊の挨拶とさせていただきます。2011年10月吉日取締役社長 長山 昭一郎東急バス株式会社株式会社東急トランセ2009年に一新した,たまプラーザ駅南口バスターミナルで発刊にあたって

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