東急バス 20周年記念誌
26/98

 淡島営業所所管路線の㈱東急トランセへの,2003(平成15)年1月からの受委託開始に向けて,近隣のビルを賃借し仮事務所にて運営した。その後,建築後30年経過した旧事務所棟を解体。車庫スペースを確保しつつ新事務所棟を建設した。建物は鉄骨造,地上3階建てで,1階は事務所(営業所と工場事務所),2階は男性サービス・プロバイダー控え室,3階は会議室と女性サービス・プロバイダー控え室となっている。 併せて工場棟の改修を実施した。旧建物内の部品庫,タイヤ庫,バッテリー庫を狭いスペースに収めるのに苦労した。新事務所については,女性乗務員用の居室を新たに整備しつつ,1階の一部を外部賃借用駐車場,壁面部分へ屋外広告看板を設置し,営業所用地の高度利用を図った。2004(平成16)年8月3日に竣工し,同月16日から使用開始した。 旧池上営業所社屋は,下層部が事務所で上層部が社宅であった。また工場棟が離れた所にあった。建物の老朽化(建築後工場棟は38年,事務所棟は31年),社宅機能の廃止や事務所スペースの不足に加え,車庫収容スペースも不足していたことから,1~2階を工場,3~4階を事務所とした事務所兼工場棟を建築した。また深夜バス乗務員を考慮し,仮眠室を個室化した。また事務所機能が3階になったことにより,来所されるお客さまのご不便にならないように,1階にお客さま用の窓口を設置。旧事務所棟跡地に立体駐車場を設置することにより,車庫スペースの確保に至った。2006(平成18)年1月16日に竣工し,同月29日より運用開始した。 1971(昭和46)年に建設された弦巻営業所の旧社屋は,著しい老朽化により耐震対策を目的とした建替えの必要性が生じてきたことから,2005(平成15)年3月に営業所隣接地を取得し,建替え計画を立案した。用途規制により建築基準法48条許可を取得し,事務所・工場棟を建築した。 今回の建替えに併せ,地域に合った施設とすべく,環境保全に配慮して外周部には緩衝地帯としての緑化地を確保し,屋上緑化,雨水再利用装置,浸透性舗装,ソーラー発電庭園灯の設置などを実施した。 建物は鉄骨造りの地上3階建てで,外壁はALCパネルを使用し冷暖房などの省エネルギー効果を高める設計となっている。また内部は,1階に事務所,2階にサービス・プロバイダー控え室とロッカー室ほかを配置した。3階には会議室と全8室の仮眠室を配置した。仮眠室は深夜バスに乗務した乗務員に配慮して,完全に個室化をしたのが特色である。 2009(平成21)年2月17日に竣工し,3月1日より運用開始した。工場棟については,同年9月に竣工し,すべての工事が完了した。 目黒営業所の旧社屋は1965(昭和40)年の建築であり,老朽化に伴う耐震工事の必要性が生じたことから建替えを計画,所管路線を一部移管して運営を確保したうえで,給油所,洗車機の代替を先行実施した後,2009年1月より建築工事を開始した。 竣工した新社屋は地上6階建て,延床面積にして旧建物のおよそ1.5倍という広さとなった。今まで整備工場は,第1車庫で定期点検,第2車庫で車検集中工場と分割さ262001~2011年の動き営業所・工場の建替え淡島営業所.2004年8月3日に竣工した新旧池上工場.上は1974年当時の旧工場で,右手前は屋外で整備を受ける車検整備車.下は2006年1月16日に竣工した新事務所兼工場棟弦巻営業所.右手の事務所棟は2009年2月17日竣工,左手の工場棟は同年9月に竣工した1. 淡島営業所事務所棟の建築2. 池上営業所事務所兼工場棟の建築3. 弦巻営業所事務所棟・工場棟の建築4. 目黒営業所事務所兼工場棟の建築

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る