東急バス 20周年記念誌
19/98

2009年度コンプライアンス推進月間のポスター査の実施 コンプラインス経営は,単に企業の不祥事防止という意味にとどまるものではなく,企業価値の向上を実現し,お客さまに選ばれるブランドであり続けるための不可欠な要素である。当社および東急グループでは,コンプライアンスを﹁単なる法令遵守にとどまらず,倫理や環境問題を含めて役員・従業員一人ひとりが意識をもって行動し,企業の社会的責任を果たしていくもの﹂と定義している。 当社では,﹁東急グループコンプライアンス指針﹂の制定を受け,2002(平成14)年8月に,当社役員・従業員の基本原則として﹁東急バス株式会社行動規範﹂を制定した。そして,2009(平成21)年4月には,企業不祥事の多発や内部統制構築の要請,企業の社会的責任の範囲拡大など,大きく変化した社会情勢に対応するため,従来の模範的な行動を求める規範から積極的な行動を求める規範に全面改定している。 2009年2月より,毎年2月を﹁コンプライアンス推進月間﹂と定め,労働問題・メンタルヘルスなどについて専門家による講演会を実施するなど,従業員一人ひとりの意識を向上させるための取り組みを実践している。 当社および東急グループでは,東急グループ全従業員を対象とした﹁コンプライアンスアンケート﹂を隔年で実施している。これは,潜在するコンプライアンス違反の原因究明と改善策立案の契機とするもので,コンプライアンス推進に関するPDCAサイクルの基軸のひとつとして位置付けている。 また2011(平成23)年2月には,従業員の問題意識やストレス状況,組織の潜在的な課題を明確にするため,当社独自に﹁従業員意識調査﹂を実施した。 内部通報制度として,従業員からの法令違反などのコンプライアンス違反に関する通報や,行動規範に照らして好ましくない行為・事柄などについての相談を直接受け付ける体制を整えている。通報窓口は,相談者が利用しやすいように,社内のほかに社外にも設置している。 なお,﹁内部通報制度運用規程﹂を制定し,通報または相談を行ったことにより不利益を被らないように,相談者や調査協力者の保護を徹底している。192001~2011年の動きコンプライアンス経営の実現へ1. 私たちは,お客さまの安全・安心を何よりも大切に行動します。⑴ 輸送の安全確保2. 私たちは,お客さまの立場に立って行動します。⑴ お客さまの﹁声﹂に対する適切な対応⑵ お客さまの立場に立った商品・サービスの提供⑶ 適時・適切・公平な情報開示⑷ 情報の管理と活用3. 私たちは,社会の役に立つ気持ちで行動します。⑴ 環境への配慮⑵ 企業市民としての社会貢献活動⑶ 反社会的勢力との関係拒絶4. 私たちは,法令や社内ルールを守り,健全な企業活動を行います。⑴ 法令遵守の徹底⑵ 適法で公正な事業活動⑶ 適正な会計処理と報告⑷ インサイダー取引の禁止⑸ 贈賄の禁止と節度ある接待・贈答⑹ 最適な調達活動⑺ 知的財産の尊重⑻ 会社財産の保護⑼ ﹁東急﹂ブランドの保護⑽ 責任ある業務の遂行と継続的な改善⑾ 公正かつ透明な意思決定5. 私たちは,働きやすい職場づくりに努めます。⑴ 基本的人権の尊重⑵ 健全かつ安全な職場環境の確保⑶ 人材の育成東急バス株式会社行動規範1. 東急バス行動規範の制定2. コンプライアンス推進月間の実施3. コンプライアンスアンケートおよび従業員意識調4. コンプライアンス違反の芽を摘む内部通報制度

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る